日本の65歳以上の人口は10月1日時点で3624万人、総人口に占める割合、つまり高齢化率は29.3%と高い水準にあります。こうした中、富山県内のビルメンテナンス企業が定年を段階的に設定し、最高で90歳を定年とできる制度を導入しました。これからの日本、富山も例外ではありません。

ベテラン清掃員が週5日勤務を続ける理由

富山駅前のCiCビルで働く恒川タミ子さんは御年81歳。ビルの清掃員として13年目のベテランです。

ビル清掃員 恒川タミ子さん(81)
「隅々まで目が届くようにきれいにしようと心がけています」

81歳ながら週5日勤務。そのうち4日は早朝からの3、4時間。1日は早朝から夕方までしっかりフルタイムでの勤務です。

ビル清掃員 恒川タミ子さん(81)
「楽しいです。えへへ。体を動かしているから元気でいられるのだと思います」

記者:どれくらいまで働くのが目標ですか?例えば85歳までは絶対とか?

ビル清掃員 恒川タミ子さん(81)
「頑張ります」

恒川さんと共に働く、現場の責任者は次のように語ります。

アルコット現場キャップ(責任者)
中川康彦さん(60)
「助かってます。年齢とともにきつくなったりすることがあるんじゃないかなと思ってたんですけど、そういう声は聞こえてこないんで。年齢的な壁みたいなのはないほうがいい」