「おこめ券」ではなく「現金給付」も?

小川キャスター:
様々な形があると思うんですけれども、街では、おこめ券よりコメ自体の値段を安くして欲しいという声もありました。そもそもコメというのは、ずっと買い続けるものですけれども、おこめ券は1回きりですか?

鈴木大臣:
基本的にはまず、今目先で「もっと買いたいけど買えない」ということに対して、すぐに応えられるのは、おこめ券だというふうに思っています。中長期的に、来年の生産を見据えて需給が安定してくれば、価格も皆さんが思っているようなところに落ち着いていく可能性が高いというふうに考えています。

そういう意味で、時間軸がちょっと違うというか、短期でやれるのは、おこめ券のような経済対策。そして中長期では、ちゃんと需給に合わせた生産、需要に応じた生産ということで、価格は落ち着いていくというふうに考えています。

小川キャスター:
その価格の落ち着きというのは近い将来と考えていいでしょうか?

鈴木大臣:
近い将来はどのくらいでしょうか?

藤森キャスター:
どのくらいだというイメージが、みんなわからないんですよ。

小川キャスター:
もう少しイメージしたいなというのがあるんですけれども。

鈴木大臣:
そんなに遠くない将来、来年の生産の見通しを示してますから、生産現場の皆さんはそこに向けて生産の準備をこれからまさに始めるところです。そうしたことも含めて、落ち着いていくというふうに考えてます。

トラウデン直美さん:
正直、今の水準があと1年2年って続いてしまうとなかなか生活者としては苦しいかなというふうに思うんですけれども、おこめ券は今後1回きりじゃなくて、その先の対策みたいなものも念頭には置かれているのでしょうか?

鈴木大臣:
基本的には先ほどから何度も申し上げてるんですけど、需給の安定が図られることによって、消費者の皆さんに「このぐらいならね」と言えるような価格になっていくっていうのが基本だと思います。翌年の生産はこれから準備をするので、そうしたことも含めて決まっていくと考えています。

トラウデン直美さん:
おこめ券に関しては、自治体に任せる形になっていると思うんですけど、「やらない」と判断する自治体も今後は出てくると思います。そうすると、不公平感が出てきてしまうというか、困る方も出てくると思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょう?

鈴木大臣:
経済対策の中で、その点について大変問題意識を持っていまして、今回は1人当たり3000円規模っていうのは、別枠で「やってください」というお願いをしています。そこをやらないっていう判断をすると、その分が完全にその自治体には来ないことになるので、それだったらやった方が間違いなくいいと思います。

コメだけに限らず食料品は全体的に値上がりしていて、なんと言ってもコメは毎日食べるもので、毎日買い物に行きますから、やっぱり負担感っていうのは相当上がっていると思うので、少しでもその負担感緩和をできればいいなと思っています。

トラウデン直美さん:
それで言うと、おこめ券じゃなくて限定しないものがいいという声もきっとあると思うんですけれども、そこをおこめ券に限定するっていうのは、やっぱり主食だからなんでしょうか?

鈴木大臣:
我々「おこめ券など」という言い方をしていまして、クーポンでやってるところもあれば、ポイント制で食品全体としてやるケースもあるので、必ずしもコメだけという話ではありません。

ただ自治体によっては、現物のコメを給付するやり方をとるところもあると思いますから、それはそれぞれの自治体の皆さんから見て、何が一番生活者の負担を和らげることに繋がるかという観点でやっていただけるとありがたいなと思います。