大分市佐賀関の大規模火災発生から丸8日、鎮火のめどが立たず避難生活の長期化が避けられない中、被災者への速やかな支援を国に求める動きが本格化します。

発生から9日目を迎えた大分市佐賀関の避難所には26日正午時点で83世帯、114人が身を寄せています。体調不良者も増加し25日までにインフルエンザの患者が19人確認され、13人が避難所内の別の場所に、5人が入院となりました。

別府市が支援を開始した温泉施設は25日、17人が利用しました。26日午後3時から1時間は熱などがある人が利用することになりました。

(温泉利用者)「気持ちよかった」「きのうは入っていないんです。帰ってくるのが遅かったので。疲れも取れるかなと思う」

火元とみられる住宅の近くに住んでいた女性は避難所と親戚の家を行き来しています。立ち入りはまだ制限されていて26日許可を得て自宅に入りました。

(女性)「黒焼けの中を見て自分が住めるかなと思った。骨組みの焼けたところを全部見て道も通れないが、自分が生活できるかなと」

避難生活の長期化が避けられない中、県議会では開会初日の26日、被災者への速やかな支援を国に求める意見書が全会一致で可決されました。この中では・生活再建支援法に基づき支援金を早期に支給すること。また・避難所としてホテルや旅館を借り上げる費用に特別基準を適用することなどが盛り込まれています。

(佐藤知事)「一日も早い生活再建に向け支援策の早期実施に全力をあげる」

佐藤知事は27日、大分市の副市長や県選出の国会議員らとともに内閣府や環境省などに出向き復旧、復興に向けた緊急要望を行います。