柏崎刈羽原発を再稼働した際の広報費などが盛り込まれた新潟県議会12月定例会の補正予算案が発表されました。

26日に発表された12月補正予算案は一般会計の総額で73億5700万円。

このうち、柏崎刈羽原発の安全対策や防災対策について、県民向けにリーフレットを配る理解促進事業などに3100万円を計上しました。

財源には国の交付金が充てられ、その他の事業の予算案とは分けて提案されます。花角 知事は先週、再稼働容認の考えを表明し、「知事の職務を続けることについて県議会の信任を得られるか否か判断を仰ぐ」としていましたが、

この予算案の可決をもって信任とみなすかどうか問われると…
【花角 知事】「私が県議会にお願いしたのは、職務を続けることについて信任を頂けますか、それとも不信任とされますかということを議会の意思として示してくださいとお願いしたので、どんなやり方でそれを示すかは分かりません。」

このように述べ、どのような形で信任するかしないかは県議会の判断で、「口は出さない」としました。

12月議会は来月2日に開会します。

こうした中…
【市民有志 小島充 代表】
「県民に対して『信を問う』ことに、住民参加の意思決定を期待した。県民を欺く行為である」

花角知事の判断に抗議する市民有志が会見を開き、知事に発言の撤回を求めました。

「県民に対して説明することが当然あってしかるべきだが、そこが時間的にも内容的にも不十分」

市民有志は26日、知事や防災局長らに宛てて抗議文を提出したということです。