先進国には許容できない“副産物”が…中国が精錬能力シェア世界一のワケ

なぜ中国はレアアース精錬能力で世界一となったのか?その理由は、先進国には許容できない“副産物”にあります。
レアアースを精錬すると、トリウム・ウランなどの「放射性元素を含む廃棄物」が出てしまいますが、土壌汚染などの環境負荷・処理コストを考えると、かつて公害問題に直面した先進国では精錬が難しいのです。一方で、共産党一党独裁の中国は、これらの副産物に目をつぶることができたという経緯があります。
また、中国は30年以上前からレアアースの重要性を認識していました。1992年には、当時の最高指導者であった鄧小平氏が「中東に石油あり、中国に希土(レアアース)あり」と発言するなど、国がレアアース産業を育ててきたのです。














