4年前、栃木県日光市で行方不明になったフランス人女性の兄が妹を探すために来日しています。新たに判明した手がかりを希望に、自ら現地を捜索しました。
真冬並みの寒さとなったきょう、栃木県日光市の駅構内でチラシを配る、フランス人のダミアン・ベロンさん(42)。
妹のティフェヌさん(40)は2018年の7月、観光で訪れたここ日光で行方不明になりました。あれから4年。ダミアンさんは今回、新たな手がかりを持って来日しました。
ティフェヌさんの兄 ダミアンさん
「非常に重要な情報が新たに分かった。妹の携帯は午前11時40分までWi-Fiに繋がっていた」
ティフェヌさんが当時持っていた携帯電話は見つかっていません。しかし、そのデータの解析を家族がフランスの技術者に依頼したところ、行方不明になった当日の午前11時40分まで、滞在先のホテルのWi-Fiに接続されていたことが新たに分かりました。GPSの位置情報も同じ頃、ホテルで途絶えていました。
警察は目撃証言から「午前10時頃ホテルを出て行方不明になった」としていましたが、それより1時間半以上、ホテルにとどまっていた可能性があることが明らかになったのです。
ティフェヌさんの兄 ダミアンさん
「妹がWi-Fiを切って外出したか、またはホテル内で悪意のある人に襲われたか。宿泊客全員から話を聴いてほしい」
携帯で最後に検索した場所も判明しました。それは「HONCHO(本町)」。滞在先に近い、土産店などが建ち並ぶエリアです。妹が辿ったかもしれない道を自ら歩き、手がかりを探します。
次にダミアンさんが向かったのは、妹が日光での旅の目的地のひとつとしていた観光名所「滝尾神社」でした。
ティフェヌさんの兄 ダミアンさん
「ここまでに3台の防犯カメラがあった。そのどこにも写っていないとしたら、恐らくここには来ていないと想定できる。こうしてあらゆる可能性を潰していくしかありません」
警察は、事故と事件の両面で捜査を続けてきましたが、4年経った今も進展はありません。ダミアンさんはきょう、フランス大使館の職員とともに日光警察署を訪れ、改めて捜査を強化するよう求めました。
ティフェヌさんの兄 ダミアンさん
「捜査機関の方で大規模な捜索をしていただいているのは、すごく感謝している。しかし、刑事事件として十分な調べが尽くされていないと考えているので捜査してほしい」
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