昨シーズンの教訓を生かします。
青森県弘前市では、除雪体制の変更やSNSでの情報収集を拡大することなどを盛り込んだ雪対策を発表しました。

島元萌々子 記者
「本格的な冬を前に、平川市の盛美園では雪囲いの設置が着々と進められています」

国の名勝の「盛美園」では、昨シーズン、園内の積雪が2mを超え、松の木が根元から折れる被害も確認されていて、25日は木を守るための雪囲いの作業が進められていました。

平川市観光協会 須藤 力さん
「昨年の積雪の関係では、一本大きな松が折れてしまいました。ことしは昨年ほど雪が降らないことを祈っているところです」

津軽は昨シーズン、記録的な大雪となった地域もあり、建物やリンゴなどの農作物への被害が深刻となりました。

こうした雪への対策として、弘前市は新たな取り組みをはじめます。

大きなものとして、事業者が自主的に判断していた除雪について一部の地域では市の指示に切り替え、さらに未明や明け方の大雪に対応するために柔軟に開始時間を変えられるようにします。

また、LINEを使って市民が道路の状況を写真で伝えられるシステムの導入や、GPSで除雪状況を確認できる除排雪マップもより分かりやすいように改善します。

弘前市 櫻田宏 市長
「昨冬の状況を見ても、一晩で40cmを超える雪が、それも湿った重い雪が降ったという、そういう状況に気候が変わってきております。それに合わせた除雪体制・除排雪ができるようにしていきたいと思います」

気象庁が25日に発表した東北地方の3か月予報では、向こう3か月の平均気温は平年並みか高く、日本海側の降雪量はほぼ平年並みの見込みだということです。