ガス管の継ぎ手が外れて

事故の発端は大阪市営地下鉄・谷町線の延伸工事です。
現場地下には多数のライフラインが入り組んでいました。その中に口径30cmのガス管がありました。そのガス管の継手であるドレンポットに緩みがあったのです。

地下の工事でガス管が折れたような形になり、そこからガスが漏れ、地下に充満しました。(事故後の映像)

しかし施工側は十分な確認や補強をしないまま、そのガス管を吊り上げてしまい、継手が外れて大量の都市ガスが漏れ出したのです。
地下の空洞にガスがみるみるうちに満ちていきました。
現場から「ガス臭い」との異臭通報があり、ガス会社、警察、消防などが集まりました。

「何か臭いぞ?」集まった人びとは当初まだのんきに騒動を見ていたといいます。

連続的爆発へ

17時35分頃、ガス会社のパトロールカーが急行しましたが、現場でエンストしてしまいます。再始動しようとした瞬間、セルモーターの火花がガスに引火しました。
車両は炎上し、覆工板のすき間から火柱が吹き上がりました。
現場の緊迫は高まりましたが、まだ地下には膨大なガスが残されていました。

最初の火柱は車両と覆工板のすき間から上がりました。(*画像は現場映像ですが最初の火柱かどうかは不明です)

そして10分後の17時45分、地下空間に溜まったガスがついに爆発したのです。