安倍元総理銃撃事件の裁判。山上被告は、「高級幹部をしとめつつ、周囲に被害がないよう」銃での襲撃を選んだと話しました。

 髪を後ろで結びメガネをかけた姿で法廷に現われた山上徹也被告(45)。奈良市で安倍晋三元総理(当時67)を手製の銃で殺害した罪などに問われています。

 山上被告をめぐっては、旧統一教会に入信した母親が多額の献金を繰り返した末に破産していたことなどが分かっていて、旧統一教会への恨みが犯行の動機につながったとされてきました。

 11月25日の裁判では被告人質問が行われ、当初、旧統一教会幹部への襲撃を考えていた山上被告が、安倍元総理にターゲットを変えたいきさつが語られました。犯行につながったとされる安倍元総理が旧統一教会の関連団体に送ったビデオメッセージについては…

 (山上被告)「被害を被った側からすると、非常に悔しい、受け入れられないなと」
 (弁護人)「感情的に表現すると?」
 (山上被告)「絶望感と危機感」
 (弁護人)「怒りは?」
 (山上被告)「安倍元総理本人に対してではないけど、そうなっていることに対して、怒りというか…困るという感情」

 また、その後に行われた検察側からの被告人質問で、山上被告は襲撃の際に使う道具についてナイフなども検討したが「心理的な抵抗を避けるために対象との距離を取れる何か」を考えたうえで、最終的に火炎瓶などではなく「高級幹部をしとめつつ、周囲に被害がないよう」銃を選んだと話しました。