滋賀県で初のJリーグクラブが誕生しようとしています。大学生サポーターの熱い想いを取材しました。

 今年で33年目を迎えたJリーグ地。域密着をかかげ当初の10クラブから、現在では全国60クラブにまで発展してきました。一方で、いまだJクラブが無い県が5つあります。

 そのうちの一つ、滋賀県で今年、Jクラブ誕生の可能性があります。

 滋賀県を拠点に活動する『レイラック滋賀FC』は、企業チームやアマチュアチームなどが集まる日本フットボールリーグに所属しています。J3との入れ替え戦進出の条件は2位以上かつ最終戦で年間平均入場者数2000人を超えることで、レイラックは現在2位です。

 滋賀県初のJリーグへ強い想いを抱くのが、甲賀市に住む大学3年生の山本一颯さん(20)です。
 小学1年生のときに通っていたスクールのコーチたちがレイラック滋賀の前身のチームの選手だったことがきっかけで、サポーターになった山本さん。応援し続けて13年になります。

 今ではアルバイト代で青森から沖縄まで全試合、応援にかけつけています。

(サポーター・山本一颯さん)「滋賀県の人は郷土愛が強いので街全体も盛り上がりますし、滋賀県からJリーグに羽ばたいているチームを見たいというのが一番の思い」

 23日、彦根市で行われた最終戦。山本さんは応援団を束ねるコールリーダーを務めます。SNSを通じて、初めて観戦する人にも応援を呼びかけてきました。

 青のユニフォーム、レイラックは相手ゴールに果敢に攻めこんでいきます。しかし後半10分、PKを与え先制を許しています。その後反撃が及ばず、敗れました。

 気になる入場者数は、クラブ史上最多の5452人。年間の平均入場者数2000人を突破し、J3チームとの入れ替え戦進出が決定しました。

(サポーター・山本一颯さん)「まずはJリーグにあがるということと、滋賀県全体に愛されるチームをつくっていきたいと思います」


 入れ替え戦は来月行われます。