週末に行われた阪神優勝の記念パレード。今回初めてクラウドファンディングに導入された特別な体験とは?

▼「鳥肌がたちました!何回見てもええもんですね」約20万人のファンも熱狂!

 (阪神タイガース 藤川球児監督)「ファンの方がいつも危ないとき、『頑張れ』と背中を押してくださいました。本当にありがとうございます」

 11月22日に行われた阪神タイガースの2年ぶりのセ・リーグ優勝を祝うパレード。

 パレードには藤川監督や選手らが参加。御堂筋の沿道に詰めかけた約20万人の声援に応え、ファンも大興奮です。

 (パレードを見た人)「中野君と球児(監督)が見えました!」
 (パレードを見た人)「(選手と)目が合いました。きょうは夢にも出てくると思うんで、早く帰って寝たいと思います」

▼“選手らと同じ目線”でパレードに!?クラウドファンディングの新たなリターン

 大いに盛り上がった優勝パレード。運営費は2年前に大阪府と兵庫県で開催した時には約6億4000万円かかりました。

 運営費には、企業の協賛金のほか、パレード実行委員会が実施するクラウドファンディングの寄付金が充てられます。

 その返礼品には、限定デザインのタオルやTシャツ、そして選手のバットのレプリカまで。さらに今回のパレードから新たに加わったのが…

 なんとバスに乗り、“選手らと同じ目線”でパレードに参加するというもの。この体験に必要な寄付額は20万円と決して安くありませんが10人が体験したといいます。そのうちの1人、京都から来た男性は、阪神が勝った時にいつもつける特別なネクタイで参加しました。

 (20万円寄付しバスに乗車)「20年前ぐらいに買ってまして、今回ようやく私の晴れ舞台が来たということで。念願ですね。これが毎年続いてほしいな。連覇してほしいな」

 20万円という高額寄付ですが、バスにのった他の参加者も満足な様子。

 (20万円寄付しバスに乗車)「大山くんの大ファンなんですけど、タオル目立ちますね。『大山、大山!お前誰や!』という声が聞こえるんですけれども、答えようがなかったですね」
 (20万円寄付しバスに乗車)「恥ずかしかったですね。緊張しました。『誰?』言われるんで。(Q20万円の価値あったか?)十分ありました。よかったと思います」

▼24日時点で1つめの目標「5000万円」に届かず

 新たな返礼品も加わりクラウドファンディングも好調かと思いきや…総額を確認してみると、11月24日時点で約3690万円。

 2年前のパレードで集まった総額約1億円の半分以下で、クラウドファンディングの最低目標である5千万円にも届いていない状況です。期限が11月末にせまる中、大阪府の吉村知事は…

 (大阪府 吉村洋文知事)「目標に達しなかったらちょっと痛いので。第一目標(5000万円)までもう少し届いていないので、11月30日までクラファン募集をしているので、ご支援をお願いしたい」

 今回の運営費はまだ明らかにはなっていませんが、ここからの巻き返しに期待がかかります。