北陸電力・志賀原子力発電所がある石川県できょう、能登半島地震のあと初めて、住民も参加する形で避難訓練が行われました。
去年1月の能登半島地震で最大震度7を観測した石川県志賀町にある北陸電力・志賀原発。安全上問題となる被害は確認されていませんが、変圧器から油が漏れ、モニタリングポストのデータが送れなくなるなど、トラブルが相次ぎました。
きょう、地震後初めて、住民も参加して原子力防災訓練が行われ、住民がバスやヘリを使って避難しました。
70代女性
「実際に起きたら、こんな所にいられない。5キロ圏内は危ない」
原発から5キロの福浦地区に住む能崎亮一さん。去年の地震では、区長として住民の避難の指揮を執りました。
福浦地区 能崎亮一 元区長
「のと里山海道に行く道路すら安全に行ける状態ではなかった。すぐ逃げるのは無理」
地震では道路が崩落するなどして、30キロ圏内にある14の集落が孤立状態に陥りました。
石川県は想定していた避難ルートが通れなくなった場合に備えて、代替ルートを使った訓練も導入しましたが、能崎さんは訓練は実効性に欠けると指摘します。
福浦地区 能崎亮一 元区長
「県なり国なりが自分たちで避難訓練を作っていくのではなく、地元からこうしてほしいというのを吸い上げて訓練する。そうでないと、実態に即したものができない」
石川県は避難計画やルートの見直しなどを進めることにしています。
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