柳田国男の「遠野物語」や、岩手県遠野市に伝わる昔話や伝承の中で、動物と人々がどう関わってきたかをテーマにした企画展が遠野市で開かれています

「遠野物語」には様々な動物が登場し、動物が人々の生活や信仰と深く結びついていたことが分かります。
この企画展は、「けもの」としての動物だけでなく、神、神の使い、妖怪などとして、動物がさまざまな形で人々の暮らしに関わってきたことが分かる資料を集めて行われているものです。

会場にはオオカミやクマ、キツネ、タヌキ、シカなどの動物の資料およそ120点が並んでいます。

猟師が猟の成功を祈願して神社に奉納した「熊図」

例えば、クマは山の神の化身とされ、狩猟や山仕事をする人たちの信仰の対象であり、猟師はお守りとしてクマの人形を身につけ、猟に出かけました。

猟師たちが身につけたクマの人形