2026年1月3日から開催される新橋演舞場「初春大歌舞伎」の取材会が行われ、市川團十郎さん、市川ぼたんさん、市川新之助さんが登壇しました。
数ある演目の中で、團十郎さん、ぼたんさん、新之助さんの3人が共演する『春興鏡獅子』について、團十郎さんは、"「鏡獅子」は新歌舞伎十八番の内のものですし、お正月の演目としては大事だなと思います。この「胡蝶」という舞踊は、九代目市川團十郎が娘たちの稽古を見て作り上げた舞踊。一度は、ぼたんと新之助に「胡蝶」を経験させなければいけないという伝統ならではの義務感がありまして、ギリギリ最後の時期かなと思いまして設定させていただきました"と、この演目を決めた理由を明かしてくれました。
ぼたんさんは、"父や弟と同じ舞台を踏むという機会が、私がすごく小さかった頃以降無かったので、大事な時間だと思いますし、最初で最後になるかもしれない「胡蝶」は今まで以上に弟と稽古をして素晴らしいものに、自分たちで作り上げられるように頑張っていきたいなと思います"と、意気込みを述べました。
また、新之助さんも、“「胡蝶」を家族全員でできるのは、すごく幸せだなと思っていて、たくさん頑張らないとなと思いました"と、笑顔を見せながらも、力強く語りました。
さらに團十郎さんは、“「胡蝶」に関しては年齢ではなく、身長的な問題がある。やはり子どもの時にやる演目という印象があったので最初で最後になるかもしれないと。でも時代はそういったものを否定も肯定もなく寛容に見守るというフェーズに入りかねないので、そういう意味では新しく彼女が時代を作るならば、親として、また師匠として見守る道を作りたい。それと世の中の流れを敏感に感じながら、彼女が出続けられるような世の中であってほしいと心の底で思っています"と、未来を担う若き世代にエールを送っていました。
【担当:芸能情報ステーション】














