新潟県の花角英世知事の臨時会見に先立ち、東京電力の小早川智明社長は21日に柏崎市で取材に応じました。

小早川社長は、知事の意見を厳粛に受け止め「しっかりとした事業を進めたい」としたうえで…
「私共としては、柏崎刈羽原発の安全をしっかりと築いていく。地域のご信頼を得るために、一歩ずつしっかりと進めることが重要だと考えている」
「一つ一つをしっかり厳粛に受け止めて、私どものしっかりとした事業を進めることに尽くしていきたいと思っております」
と述べました。
原子力発電所が立地する柏崎市の桜井雅浩市長は、知事の会見後に以下の様に述べています。

「私は、政治家としてあるべき姿を、潔い姿を、お示しいただいたと思う」
また、赤沢亮正経済産業大臣は午後5時過ぎに会見を開きました。
「全30市町村の首長との意見交換、新潟県全域で計5回にわたる公聴会、県民に対する意識調査など、花角知事のこれまでの取り組みに心から敬意を表するものでございます」

一方、再稼働に反対する市民団体は、21日午後に、新潟県庁の前で抗議活動を行いました。

【規制庁・規制委員会を監視する新潟の会 桑原三恵代表】
「本当に憤ります」
「私たちがどう生きてくか、子供たちをどう育てていきたいか、子供たちがどういう社会に行きつくのか。そういう問題」
「県民の何を見極めたのか?あの言葉は嘘じゃないですか?」
また、県民投票を求めた市民団体は、県議会で諮る形では新潟県民の真意の確認は不十分だと批判しています。

【柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会 世話人 水内基成弁護士】
「県議会では全く足りないと思う」
「県民に信を問うと言いながら、結局は53人の県議会に、自民党が多数を占める県議会に諮るっていうことで、それは明確に公約違反と言われても仕方ないことなんじゃないかと」














