ふるさとへの思いも後輩たちに託します。宮城県白石市の小学校で、地域に伝わる仇討ちの逸話に基づく「団七(だんしち)踊り」が上級生から下級生に引き継がれました。

白石市の大鷹沢小学校で行われた引き継ぎ式には、4年生から6年生の22人が参加しました。はじめに5年生と6年生が下級生に息の合った団七踊りを披露しました。

団七踊り」は江戸時代に片倉家の武士「志賀団七」に父を切り捨てられた姉妹が殿様の許しを得て仇討ちした逸話が由来となっていて、団七役が刀、姉妹役が鎖鎌(くさりがま)と薙刀(なぎなた)を持って踊ります。

この小学校ではふるさと学習の一環で団七踊りの継承保存を行っていて、毎年、この時期に卒業を控えた6年生から4年生に道具や衣装が引き継がれます。

受け継いだ4年生:
「少し恥ずかしかったけど、6年生に教わったことをしっかり引き継いでいきたい」

引き渡した6年生:
「最後に踊って、いい感じで終わったかなと思う。(後輩には)上手に踊ってほしい」

受け継いだ下級生たちは、伝統をしっかり守ろうと、先輩を前に一生懸命踊りに取り組んでいました。