大分県中津市の土木工事会社で今年5月、50代の男性作業員が鉄板の直撃を受けて右足を切断する事故が発生しました。これを受けて中津労働基準監督署は21日、危険防止および違反行為防止の措置を怠ったとして、会社と56歳の男性社長を書類送検しました。

中津労働基準監督署によりますと、今年5月7日、中津市内の土木工事会社で、社長がドラグ・ショベルを操作し、重さ約800キロの鉄板(3m×1.5m×0.02m)をダンプカーに積み込む作業を行っていた際、鉄板が吊り具から外れ、荷台で作業していた50代の男性社員に直撃しました。この事故で男性社員は右足を切断する大けがをしました。

社長は、地面掘削用のドラグ・ショベルを鉄板の吊り上げ作業に使用していたほか、危険防止のために必要な措置を講じなかった疑いが持たれています。また、会社も違反行為を防止するための措置を講じていなかった疑いがあるとされています。

中津労働基準監督署は、社長の認否について明らかにしていません。