岡山県真庭市に住む85歳の男性が、石川県で開かれる卓球の全国大会へ出場します。目標はベスト8進出。年齢をものともしない挑戦です。

力強い素振りに巧みなフットワーク。御年85歳の卓球選手、樋口坦男さんです。今年6月に玉野市で開かれた県の予選を勝ち抜き、あす(22日)から石川県で開催される全国大会で男子85歳以上の部に出場します。「積み重ねた努力の成果だと、心よりお喜び申し上げたいと思います」

今月7日樋口さんの地元真庭市で激励会が開かれました。

(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「今年はなんとかベスト8いかんかなぁと思って目標にしています」
津山市と真庭市のチームに所属し、週3日ほど練習をしているといいますが、その内容はかなりハードです。
(記者)
「よく動けますね」
(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「動くことは何とか動ける…この歳じゃ動けないからな…」

卓球を始めたのは中学生から。高校を卒業し社会人となってからもプレーし続けたといいますが…。
(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「45歳の頃から酪農をしていたものですから、仕事の方が忙しくなって…」

再開したのは仕事を引退した65歳のころ。当初は健康づくりのつもりでしたが、本気でのめりこむようになりメキメキ上達していきました。
(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「その当時より上手になっているかもしれん。今の方が」
スピードを生かしたフォアハンドを武器にこれまで5回全国大会に出場しましたが、入賞の壁は厚く、すべて1~2回選で敗退。今回は上位を目指し、苦手だったバックハンドの強化に取り組んでいます。

(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「全国は強豪が多いからな…」
チームメイトで部長の遠藤さんは樋口さんの教え子です。

(湯原TTC 遠藤泰史部長)
「ぼくが中学校の頃から卓球の指導をしていていただいて一緒にプレーしていまして、その時も樋口さんは“おじさん”だったので、ずっと変わらないイメージで今でもぼくはいるんです」
さらに遠藤さんの娘と息子も樋口さんの教えを受けたといいます。
(湯原TTC 遠藤泰史部長)
「二川のレジェンドに勝つという目標で、(子どもたちは)みんな切磋琢磨しています」
(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「小学校1年生ぐらいの子がどんどん6年生になって、中学生になって成長していってくれれば嬉しいですよね」
スポーツを通じたコミュニケーションが元気の源と話す樋口さんです。
「やった~」

(記者)
「卓球は何歳まで続けますか」
(卓球全国大会出場 樋口坦男さん(85))
「今までは85が目標で、今度は90が目標で行って…」
同じ世代の50人以上がエントリーする中、目標はベスト8。85歳の挑戦です。
「こりゃ~」














