福岡県田川市の松原保育園で保育士10人が園児に虐待行為を行っていた問題で、保育園を運営する社会福祉法人が改善報告書を県と田川市に提出しました。

報告書によりますと、今年6月から8月までのおよそ2か月間に園内に設置されたカメラの映像から100件を超える不適切保育が確認されました。

虐待行為に関与した保育士からは「園児へのしつけの一環である」などの発言があり、必ずしも不適切行為との認識がなかったことも明らかになっています。

園は再発防止策として研修を実施するほか、経験を積んだ主任保育士の採用や他の保育園からの保育士派遣を田川市に要請することにしています。

この問題をめぐっては元保育士の中村麗奈容疑者(25)が20日、傷害などの疑いで送検されています。