ことし作られたフランス産のワインの新酒「ボージョレ・ヌーボ―」が20日、解禁となりました。気になることしの出来をワインアドバイザーに聞いてきました。

ことしのボージョレ、味は?

20日解禁された「ボージョレ・ヌーボー」。ことし採れたブドウだけを使って作られた出来立ての新酒です。

1000種類以上のワインを取り扱う長崎市の森永酒店でも、解禁されたばかりの商品が入り口のすぐそばに並べられていました。

店主で、日本ソムリエ協会認定のワインアドバイザー・森永慎一郎さんに、ことしの出来を聞きました。

森永酒店店主/日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー・森永慎一郎さん:
「スッキリした飲み心地。(ボージョレ・ヌーボーは)"酸味"が特徴なんですけど、ともすれば"ふくよか"で、年によっては"甘み"があったり。北の産地のものなので"スッキリ感"がある方がボージョレらしいと私は思ってまして、今年のヌーヴォーはそんな味わいでした」

森永さんによると、ことしは天候不順でブドウの収量が例年より落ちたものの良い粒が選び抜かれた結果、雑味が少なく凝縮感ある味わいになっているということです。

仕上がりは上々ですが輸入量は、需要の変化で年々減りつつあるといいます。

ワインアドバイザーがすすめる"美味しい飲み方"

そんな「ボージョレ・ヌーボー」をより美味しく味わう飲み方を教えてもらいました。

森永酒店店主/日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー・森永慎一郎さん:
「(グラスは)小さめで少しすぼまった形のものがおすすめです。すぼまっていることで香りがよく嗅げる。あと軽く冷やすのがおすすめです。果物を冷やして食べるのと同じ理由で酸味をキリっとさせる」

通常ワインは短くても3~4か月、長いと何年も熟成させるのに対し、ボージョレ・ヌーボーは1~2か月。森永さん曰く、同じ「ワイン」と言えども味わいや余韻は別物です。

その年ならではのボージョレ・ヌーボーの味や香りを楽しみましょう。