山口県内でインフルエンザの感染が広がっています。
学校の学年・学級閉鎖も相次いでおり、小児科の医師は感染予防の徹底などを呼びかけています。
山口市のたはらクリニックには、発熱などの症状を訴える子どもたちが受診していました。
田原卓浩院長によると流行発生注意報が発令された先週から患者が増え、20日は午後4時までに5人が陽性でした。
たはらクリニック 田原卓浩院長
「いま、皆さんが注目されているインフルエンザの患者さんは、かなり速いスピードで増えてきているように感じています」
県が19日に発表した医療機関あたりの感染者数は25.92人。去年よりも1か月早く20人を超え、例年よりも早い流行を迎えています。
環境保健所別では山口で47人のほか、防府・宇部・周南で警報レベル(30人以上)を超えています。
学校での集団発生も相次いでいます。山口市の大内小学校では4クラスで学級閉鎖になっています。
県は20日、小学校など9施設で集団発生し、学年閉鎖などの措置が取られると発表しました。
田原院長は今年は感染が広がるスピードが速く、対策を急ぐ必要があると指摘します。
感染予防に有効なのがワクチン接種です。接種して十分な効果が得られるまでには1か月ほどかかるため、早めの接種を呼びかけています。仮に感染した場合でも、ワクチンを打っていれば症状が軽くすむと言います。
たはらクリニック 田原卓浩院長
「今のうちにワクチンを受けていただきませんと、ワクチンは受けてすぐ効果が出ません。インフルエンザにかかっても軽くすむことは非常に大きなポイントだろうと思います」
うがいや手洗い、マスクの着用といった基本的な対策も大切です。特に寒い時期に重要なのが換気です。
たはらクリニック 田原卓浩院長
「少し寒くなってまいりましたので、締め切っている状態では感染の頻度が上がってきますので換気は非常に重要だと思います」
現在、流行しているのはA型ですが、今後B型が流行する可能性もあります。
田原院長は再び流行のピークが来ることも想定し、対策をしてほしいと呼びかけています。














