新潟県内の企業が、金融機関の担当者をかたった男からネットバンキングを通じておよそ1億9000万円をだまし取られる被害がありました。
音声を利用したフィッシング詐欺『ボイスフィッシング』という手口でした。

警察によりますと、この企業に取引先金融機関の自動音声電話で「会社情報を長期間更新していないので取り引きを停止した」という連絡が18日にあったということです。

電話を受けた職員が指示に従って電話を操作すると金融機関の担当者をかたる男につながり、職員はメールに送られてきたサイトにネットバンキングのIDとパスワードなどを入力。
その後、会社の口座からネットバンキングを通じ、2回に分けておよそ1億9000万円が別の口座に送金されていたということです。

18日には新潟県内の複数企業から同様の被害の相談が警察にあったということで、警察は『ボイスフィッシング詐欺事件』として捜査を進めています。