閉ざされた空間でいかに乗客を守るかが課題です。
新幹線の車内に刃物を持った不審者がいるという想定で20日、JR西日本と山口県警が対応を訓練しました。
訓練には約30人が参加し、JR新山口駅から新岩国駅まで臨時で新幹線を走らせて行われました。
閉ざされた空間で、外との連携が限られる実際と同じ状況です。警察官は乗車していないため乗務員だけで対応しなくてはなりません。

不審者が乗客に危害を加えるおそれがあるため、まず、乗務員は乗客を別の車両に避難させます。
次の駅に到着するまで不審者が来ないようにドアを押さえ続けました。駅に到着すると、待機していた警察官が車内に突入。不審者を取り押さえました。
訓練はJRと警察の連携を強め、互いの対応力の向上を目的に毎年、実施されています。
県警地域企画課 高杉勝也課長補佐
「不審者が出た際の避難誘導とか事態対処要領、訓練を重ねることで練度が増していきますので、こういった機会は大切なことだと感じております」
JR西日本山陽新幹線統括本部 泉利幸本部長
「お客様を安全に避難させるということ、関係者が迅速かつ的確な行動を取れるかということ、関係者間の連携。これらについて練度を高めて、より安全で安心できる山陽新幹線を提供するよう努めて参りたい」
警戒のため警察官が乗車している想定の訓練も行われるなど、実践的な手順を確認しました。














