大分市で今も鎮火に至っていない大規模火災。9年前に大火を経験した新潟県 糸魚川市からも心配する声があがっています。今、被災地に伝えたいこととは。

大分市で発生した大規模火災。

170棟以上が焼け、発生から40時間以上たっても鎮火には至っていません。

【糸魚川市 大町 齊藤伸一 区長】「糸魚川の駅北大火を思い出しました。当時のことを」

こう話すのは、糸魚川市 大町区の齋藤伸一 区長です。
2016年12月22日に発生した糸魚川大火。

焼失面積は4万平方メートルに及び、住宅や店舗など147棟が焼けました。

被害が大きかった大町区の区長を当時から務める齋藤さんは大分での大規模火災について…
【糸魚川市 大町 齊藤伸一 区長】「(被災者は)もう今、何を考えるのもできない状態になっているのかなと思います。本当に心配しております」

糸魚川大火からまもなく9年。

国の支援のもと、電線を地下に埋めて車を通りやすくしたり、200トンの防火水槽を作ったりするなど、大火に強い街づくりを軸に復興を進めました。

【糸魚川市 大町 齊藤伸一 区長】「状況を一元化してみんなで共有して、みんなで一緒になって街づくりをやった、被災者に希望を持たせることをやって来た」

そして、大規模火災を経験した齋藤 区長が今、被災地に伝えたいことは…

【糸魚川市 大町 齊藤伸一 区長】「お金の問題とか復興の関係よりもまず、精神面。みんなで支えあうことを一生懸命やった方がいいと思います。避難された場所の人たちが避難者に対して助けてあげる」

まだ火災が続く大分に対して、今後は区としても義援金などの支援を考えているということです。