■東京2025デフリンピック 水泳(20日、東京アクアティクスセンター)

日本で初めての開催となる東京2025デフリンピック。20日に水泳・男子400m自由形決勝が行われ、5大会連続出場となる茨隆太郎(31、SMBC日興証券)が4分05秒11の2着でフィニッシュし、銀メダルを獲得した。

過去4大会で金メダル5個を含む計19個のメダルを獲得している茨。妻の美里さんと2019年に結婚し、23年には長男のかなと君が誕生した。

父親として初めて挑むデフリンピック。20日はかなと君の2回目の誕生日。そんな記念の日に行われた男子400m自由形決勝。3レーンの茨は出だしからトップに立ち、300mまで先頭をキープ。そのターン直後に4レーンのウクライナの選手に並ばれる。2人のデッドヒートが続いたが、ラスト50mでウクライナの選手に引き離され、茨は2着でフィニッシュした。

以前の取材で「息子の誕生日に金メダルを獲ってかけてあげられたら最高の誕生日になる」と語った茨。金メダル獲得はならなかったが、デフリンピック通算20個目のメダルを獲得した。

【デフリンピック】
デフリンピックとは「デフ+オリンピック」。デフとは英語で「耳が聞こえない」という意味で、聴覚障がいのあるアスリートの国際的なスポーツ大会のこと。第1回は1924年にフランスで行われ、今年11月15日から行われる東京大会は100周年の記念すべき大会で、日本では初開催となる。駒沢競技場を中心に21競技が行われ、80をこえる国と地域から約3000人の選手が参加する。