埼玉県の住宅などで相次いでいる連続窃盗事件をめぐり、警察は一部の事件に関与したとして、ベトナム国籍の男女などあわせて11人を逮捕しました。

窃盗などの疑いで逮捕されたベトナム国籍の無職、ファム・ホン・ビック容疑者(26)ら男女3人は、6日未明、埼玉県熊谷市の住宅に侵入し、財布など合わせておよそ21万円相当を盗んだ疑いがもたれています。

ほかにも、ベトナム国籍の無職、ファム・ホン・リン容疑者(32)ら男4人が、今年8月に茨城県日立市の空き家から腕時計など合わせて1万5000円相当を盗むなどした疑いで逮捕されていて、警察は3つの犯行グループの男女あわせて11人を逮捕しました。

警察によりますと、11人はそれぞれ東南アジア系の犯行グループで、埼玉県北部を中心に群馬県、茨城県で窃盗を繰り返していたとみられていて、偽のナンバープレートをつけた車で犯行現場へ向かい、窓の鍵付近を工具類で壊して住宅などに侵入し、犯行に及んでいたということです。

また、グループ間で犯行車両を入れ替えたり、同じ関係先に出入りしたりしていたことも確認されているということです。

警察は、11人の認否を明らかにしていません。

埼玉県内では、先月(10月)から一晩に同じ地域で複数の住宅が狙われる連続窃盗事件が相次いでいて、被害件数は確認されているだけでも100件以上にのぼり、被害総額は2000万円を超えているということです。

警察は10月以降に埼玉県内で相次いでいるほかの窃盗事件についても、ファム容疑者らのグループが関与したとみて捜査しています。