仙台市に寄贈されたのは、江戸時代初期の書物「慶長十八年元和二年南蛮へ之御案文」です。

この書物は、支倉常長(はせくら・つねなが)ら慶長遣欧使節が海外の要人に届けた伊達政宗の文書の控えにあたるものです。

スペイン国王やローマ教皇、メキシコ副王らに宛てて書かれた文書10通分の文章案がまとめて記載されています。

このうち8通は1613年の慶長遣欧使節派遣の際に書かれていて、政宗が当初思い描いていた外交戦略を知るうえで極めて重要な資料だということです。

仙台市博物館 佐々木徹学芸員
「伊達政宗が構想した外交戦略がどういったものだったのか、最新の解釈を交えながらお伝えして紹介している。ぜひそういったところをご覧いただきたい」

寄贈したのは伊達家家臣の子孫にあたる男性で、書物は仙台市博物館で2026年2月15日まで特別公開されます。