選手やスタッフを“身軽に” 主務が目指すクラブの未来
2024年7月、前田さんは主務としてアルビレックス新潟レディースに加入。その仕事は、遠征の手配や用具の準備から練習中の給水ボトル・氷の用意、洗濯、そして請求書処理まで多岐にわたります。

以前は選手やコーチが分担していた業務を前田さんが一手に引き受けることで、チームはサッカーという「本来の仕事」に集中できるようになりました。

モク・ソンジョンコーチ
「以前は自分たちで段取りして、『荷物をどうする?』とか練習後に選手やスタッフみんなで準備していました。今は、そういう所をやってもらえてだいぶ助かるなと。私たちコーチは選手のトレーニングに時間をあてられています。あとは、先々のスケジュールも見て作業してくれるので本当に助かっています」

橋川和晃監督
「いろんな試合に臨むにあたっての準備とか、本当に選手や我々スタッフが現場に集中できるようにやってくれていて。本当に気が利く人なので、いつもいい準備をしてくれていると思います」
そして、前田さん自身もこの仕事にやりがいを感じています。
「選手と監督、スタッフがサッカーに集中できるように、何か他のことでストレスを感じないようにというところは気を遣っていますね」

彼女には、主務としての明確な目標があります。
「選手自身がユニフォームや練習ウェアを管理してるんですよ。それをチームの管理にしたいですね」
Jリーグとは違い、WEリーグの女子プロサッカーとはいえ、潤沢な資金があるチームが少ないのが現状です。だからこそ、彼女は「移動も関東に4、5時間かけてバス移動しているので、それが新幹線になったらいいなって。男子の選手みたいに身軽に試合に行けるようにしてあげたいなって」と夢を語ります。














