高市総理の国会答弁をめぐって日本と中国の間の緊張が高まる中、文部科学省は18日、中国に在留している日本人の児童・生徒や留学生の安全確保を徹底するよう指示しました。

文部科学省は18日、中国にある日本人学校や補習校、日本の全ての大学などに対して通知を出し、日本人の児童・生徒や留学生などの安全確保の徹底を指示しました。

通知では、▼現地の習慣を尊重し、言動や態度に注意することや、▼多くの日本人が集まる場所を可能な限り避けることなど、中国にある日本大使館が17日に示した具体的な安全対策をふまえるよう求めています。

文部科学省によりますと、中国には日本人学校が13校、補習校が9校あり、小学生から高校生までの児童・生徒数は今年(2025年)4月時点で3391人。大学生は、日本の大学に在籍しながら留学している学生が2023年度で3133人、中国の大学に在籍している学生は2022年で7078人いるということです。

松本洋平文科大臣は「過去には中国で日本人の児童が殺傷されるという痛ましい事件もあった。こうした事態を何としてでも避けなければいけない」と強調し、安全確保に万全を期す姿勢を示しています。