愛媛の伝統工芸品「砥部焼」の原料となる陶石を地元で唯一生産してきた採石場の運営会社が10月末で受注を停止した問題で、窯元でつくる組合は18日、臨時総会を開き、組合が会社を買い取る方針を決めました。
陶石は愛媛県砥部町内の「伊予鉱業所」が唯一、生産していましたが、社長の体調不良を理由に10月末ですべての受注を停止しました。
これを受け、窯元でつくる砥部焼協同組合は18日、臨時総会を開き、対応を協議しました。
臨時総会には、およそ50人が参加して非公開で行われ、終了後、松田啓司理事長が取材に応じました。
(松田理事長)
「伊予鉱業所の取得というところが可否(承認)されたという臨時総会ではありました。大変苦しい一か月ではあったんですけど、これがひと区切りではあるんですが、こっからの方がもっと大変なのかなと」
松田理事長によりますと、組合員の賛成多数で伊予鉱業所を買い取る方針を決め、今後の協議を理事会に一任することが承認されたということです。
伊予鉱業所から提示された会社の買い取り額は、借入も含めておよそ6800万円だということで、今後は組合員1人あたり最低10万円の増資を実施したうえで、さらに資金を調達する見込みです。
砥部焼に使う粘土はこれまで、砥部焼協同組合が伊予鉱業所から一括して仕入れた陶石を、細かく砕いて加工しそれぞれの窯元に配給していました。
現時点で組合には、30トン以上の陶石のストックがあり、今後、半年程度は粘土を供給できる見込みだということです。
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