神奈川県相模原市の金属加工工場で外国人労働者を資格外の仕事に就かせた疑いで、この工場を経営する中国籍の会社社長の男が逮捕されました。

入管法違反の疑いで逮捕されたのは、千葉県船橋市の金属買い取り会社「ナンセイスチール」の社長で中国籍の劉国利容疑者(59)です。

警察によりますと劉容疑者は、おととし4月から今年7月まで相模原市緑区の「ナンセイスチール」相模原工場で中国籍の男(46)を工場長として働かせ、在留資格外の仕事に就かせた疑いがもたれています。

調べに対し劉容疑者は「法律に詳しくないので弁護士に聞いてから話します」と供述しているということです。

警察は、劉容疑者が会社の業務全般を行っていたことや工場長の男が会社の指示に従い仕事をしていたことに加え、先月行った「ナンセイスチール」本社の捜索で押収した資料から劉容疑者の関与を特定したということです。

工場長の男は、盗まれた銅線と知りながら買い取ったなどとして逮捕・起訴されています。

警察は会社ぐるみで外国人労働者を資格外の仕事に就かせていたとみて調べるとともに、盗まれた銅線を組織的に買い取っていた疑いもあるとみて調べています。