生活圏へのクマの出没が止まりません。17日、岩手県岩泉町の住宅の敷地内にある柿の木に、クマ2頭がいるのが目撃され、その後、およそ12時間にわたってとどまっています。

警察や町によりますと17日午前6時ごろ、岩泉町岩泉の住宅の敷地内で、「柿の木の上に登ったままクマが下りてこない」と通行人から警察に通報がありました。
クマは成獣1頭と子グマ1頭の親子とみられ、柿の木の上で実を食べたり、体を休めたりして、およそ12時間にわたってその場にとどまっています。

この柿の木では12日にもクマが目撃されていました。

(住民は)
「親子でこの辺をずっと何度も通っている」
また、北側にある果樹園ではクマの出没が相次いでいて、町が箱わなを設置して、警戒にあたっているところでした。
人が襲われる被害は確認されていませんが、クマがとどまっている影響で付近の住宅地は通行が規制されている他、隣接する小学校は登下校する児童を車で送迎するよう保護者に徹底しています。

一方、盛岡市みたけの県営運動公園では、16日クマ2頭が目撃されたとして、17日敷地内への立ち入りが終日規制されました。

警察や運動公園の職員によりますと、16日午後5時半すぎ、成獣のクマ2頭が日本庭園に入っていくのを見たと、来園者から警察に通報がありました。
このため、運動公園は17日、すべての区域の立ち入りを規制しました。

職員が敷地内をパトロールして、安全を確認したうえで、早ければ18日正午に規制を解除する見通しです。














