相次ぐクマの出没は観光業界にも影響をあたえていました。南陽市で行われた赤湯温泉の繁栄を祈願する秋祭り。ここでも関係者はクマによる不安を口にしていました。

烏帽子山八幡宮で行われたこの秋祭りは、赤湯温泉の源泉の一つ「森の山源泉」が開かれた日に合わせ、毎年行われているものです。

きょうは市や旅館関係者などおよそ50人が集まり、開湯から930年以上の歴史を持つ赤湯温泉のさらなる繁栄を祈りました。

今、関係者が頭を悩ませている問題がクマの出没です。

連日の目撃で、赤湯地域の旅館では観光客の数が去年に比べ2割近く減っているということです。飲食店なども影響を受けいます。

赤湯温泉旅館協同組合 丸森周平 代表理事「(クマの出没により)夜出歩く人も全員車で出歩くので、(お酒を)飲む方が飲めなくなっているということでお酒の消費量が減っている。皆さん苦戦していると聞いている」

クマの出没が街の経済にも損害を与えています。