大分市の入札妨害事件で、予定価格を聞き出すよう元市議に依頼し、入札した業者の男に大分地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
公契約関係競売入札妨害の罪で有罪判決を受けたのは、大分市の造園会社社長・新名公明被告(58)です。
判決によりますと、大分市が去年発注した業務委託の指名競争入札をめぐり、新名被告は非公表だった予定価格3件を聞き出すよう元大分市議に依頼し、入札しました。
大分地裁で17日開かれた判決公判で、辛島靖崇裁判長は「会社の利益を最大化するために元市議に依頼するなど利欲的な犯行動機にくむべき点はない」と指摘。一方で、元市議の執行猶予付き判決とのつりあいを考慮して新名被告に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
弁護側は控訴しない方針です。














