未来を準備した選考「ターンオーバーして戦っていけるくらいの戦力を」
トルシエ氏:ガーナ戦とボリビア戦の選手リストを見ましたが、バランスを考えて経験のある選手と、佐藤龍之介(19)のような新しい息吹を与えてくれる選手も入れています。北野颯太(21)や後藤啓介(20)の選択はチームをさらに豊かにするもので、未来を準備しているのだと思いました。北中米W杯まで時間があるのでいろいろ試している印象があります。
森保監督:W杯をより勝っていくために、ターンオーバーして戦っていけるくらいの戦力の厚みをつくることが世界で勝っていくために必要だと思いますし、トルシエさんが日本代表監督をされていた時に、Uー20のW杯で決勝に進んだり、若い選手がより世界を経験するというところは、お手本にしながら私もチャレンジしていきたいです。
日本代表がベスト16の壁を破るために必要なこと
“トルシエジャパン”は02年の日韓W杯で、日本初のベスト16入りを果たしたが、決勝T1回戦でトルコに敗れる。一方、“森保ジャパン”は22年のカタールW杯のグループステージで強豪ドイツ、スペインを相手に歴史的な勝利を挙げ、快進撃をみせるも決勝TではクロアチアにPK戦の末に敗退。ともにベスト16の壁にはね返された。
森保監督:(時差・気候・標高など)環境のマネジメントが非常に大切だと思います。チーム内で言いますと、攻撃面でより最後の局面を個でこじ開けていける選手が必要です。最後に忘れてはいけないところは、個の力を上げながらも組織力で戦っていくという事は絶対に忘れてはいけない事かなと思っています。
トルシエ氏:私の時代はW杯出場だけで、パフォーマンスの成功と快挙を意味していました。今は目標がベスト8なので、これが森保ジャパンに対するプレッシャーになっているように感じます。
森保監督:ベスト16の壁を破る、ベスト8にいくというところに、意識しすぎていくよりも、常に自分たちは世界一を目指しながら、自然に壁を超えていける力をつけること、自信を持つことが大切かなと思っています。
トルシエ氏:森保監督は選手の人間性を大事にして、選手は各自の役割に徹しています。日本が心理的なものであるガラスの天井を破り、日本がW杯を勝ち抜き、歴史に新しい一章を加える事を私は確信します。
森保監督:すごく良いことを話していただいて…メモしたいところでした。ありがとうございました。
トルシエ氏:ありがとうございました。
【SAMURAI BLUE キリンチャレンジカップ 2025】
11月14日 ガーナ戦(愛知・豊田スタジアム)※2-0で日本勝利
11月18日 ボリビア戦(東京・国立競技場)














