「指導者が行動を起こす希望を失いつつある」COP30開幕も…削減目標には遠く及ばず

そうした中、気候変動対策を話し合う国連の「COP30」が10日、ブラジル・アマゾン地域で開幕しました。

会場では、アマゾンの先住民らが乱入し、石油開発や違法な伐採を非難する場面が見られました。

会議で焦点となったのは温室効果ガス削減。ところが国連によれば各国が提出した削減目標では、世界の平均気温上昇を産業革命前と比べ1.5°Cに抑えるには、遠く及びません。

こうした状況に国連のグテーレス事務総長は、各国のリーダーに不満をぶつけます。

国連 グテーレス事務総長(6日)
「多くの指導者が(化石燃料などの)既得権益に縛られたままだ。多くの人々が、指導者が行動を起こすという希望を失いつつある」