深刻化するクマによる人的被害について、政府は3段階の対策パッケージを取りまとめました。東北の知事らが求めていた対策費用の支援などが盛り込まれました。
青森県内でも過去最多の出没で、人的被害は10人に上るクマへの対策として、政府は14日、関係閣僚会議を開いて対策パッケージを取りまとめました。
対策パッケージは、緊急・短期・中期の3段階に分けられます。
緊急的な対応では、警察によるライフル銃を使用したクマの駆除などに加え、自衛隊や警察OBなどに協力を要請し、駆除にあたる人材の確保を進めるとしています。
また、短期的な取り組みでは、ガバメントハンターと呼ばれる狩猟免許を持つ自治体職員の人件費や機材を支援するとしたほか、クマを引き寄せるクリの木の管理や電気柵による防護の強化を図るなどとしています。
さらに、中期的に取り組むこととしてクマの個体数の管理を強化し、人の生活圏からの排除に向けたガイドラインの改定も行うとしています。
石原宏高 環境大臣
「東北北海道の知事会の中で、予算措置のことをすごく気にされていた。環境省の交付金も拡充いたしますし、自治体の負担の方も総務省の方でしっかりとやっていただけるということで、しっかりと応えることができたのではないかなと」
政府は、これらの対策のため交付金などによる速やかな支援を行うとしています。














