不祥事が相次ぐ鹿児島県警です。
不祥事が次々と明らかになる中、県警は去年策定した再発防止策を見直し、きょう14日、公表しました。

こうした中、県警は14日、新たな懲戒処分を発表しました。

14日、新たな再発防止策を発表した県警。報道機関がカメラを入れた記者会見を求めましたが、県警は「今回の発表内容は記者への説明だけにするのが相当」として、会見は開きませんでした。

県警では去年、盗撮やわいせつ、捜査情報の漏えいで警察官3人が有罪判決を受け、警察情報を漏らしたとして元生活安全部長が起訴されています。

相次ぐ不祥事を受け、県警は去年8月、「職責と倫理観の欠如」などが原因だったとして、職員の研修などを柱とした再発防止策を策定しました。

ところが、その後も当時の捜査二課長が不同意性交などの疑いで書類送検されるなど3人の警察官が懲戒処分を受けています。

こうした事態を受け、県警は再発防止策を見直し、14日、カメラを入れずに記者向けの説明会を開きました。

それによりますと、最近の不祥事を踏まえた外部講師の講話や、個人情報の漏えいを防ぐために、庁舎外で使う端末に個人情報を保存できないようにすることなどが盛り込まれています。

新たな再発防止策の一方で、県警は14日、新たな懲戒処分を発表しました。
県警の巡査長が、今年7月から8月にかけてビデオカメラで他人の下着を撮影したなどとして減給3か月の処分を受けたということです。

止まらない不祥事に、県警は「憂慮すべき事態で県民の信頼を回復するには至っていない」とコメントしています。