島根県隠岐郡海士町で学校給食を食べた小中学生・教職員あわせて26人が、顔面紅潮、頭痛、舌のしびれなどの食中毒症状を訴えていることが分かりました。
隠岐保健所は海士町学校給食共同調理場で調理された給食が原因の集団食中毒と断定し、11月14日から17日までの4日間、調理業務の停止を命じました。
島根県によりますと、食中毒の症状を訴えたのは、海士町学校給食共同調理場で調理された給食を食べた海士町の小学校2校と中学校1校の児童・生徒11人と教職員15人、合わせて26人で、11月12日の給食を食べた後、午前11時45分から午後4時30分にかけて、顔面紅潮、頭痛、舌のしびれなどの症状が出たということです。
26人に入院した人はなく、全員が快方に向かっているということです。
その日食べた給食のメニューは、コメ、アカモクと卵のスープ、ヒラマサにしょう油とマヨネーズをあえて焼いたもの、牛すじと里芋の煮物、ミカン、牛乳で、症状や食べてすぐに発症したことなどから、ヒスタミンを原因とした食中毒の可能性が高いとして調査しているということです。
ヒスタミンは、魚に含まれるヒスチジンが、温度管理がきちんとできていない場合などに、ヒスタミンに変換され、それを食べた際、アレルギー症状が出る場合があるということです。
海士町教育委員会では今後、施設の衛生管理などを見直し、再発防止に努めるとしています。














