“ワン!ワン!” クマ対策のドローンから聞こえてきたのは…

そこで14日行われたのが…
多くの報道陣が見守る中、たかだかと空へ上がった、クマ対策ドローンです。
岐阜県が導入したもので、このドローンには、“とっておきの秘策”が!

機体のスピーカーから流れる、クマが嫌がる“犬の鳴き声”です。

この声を流しながら、クマを奥山へと戻す狙いですが、都道府県がクマの追い払いにドローンを使うのは全国でも珍しく、全世界に通信網を持つロイター通信も取材に。日本のクマ騒動は世界的な話題です…。

そのドローンの1回の飛行時間は、約30分。音は、操縦者の手元のコントローラーのボタンひとつで出すことができます。そのドローンから出る音は、高性能マイクで収録した実際の猟犬の鳴き声です。

このドローンを開発したのは、農業用ドローンを手がける京都のメーカーです。

(アエロジャパン 志村伊織代表)
「猟師も高齢化が進んでいて、猟犬もなかなか変えなかったりするので、『ドローンで何とかならないか』とチャンスを頂いたところから開発が始まりました」

過去、実際の狩猟現場で使った際には、鳴き声だけでシカの群れを誘導できた例もあり、クマの追い払いにも効果が期待されます。

そして、特徴はもうひとつ。
機体に動物駆除用の「音の鳴る花火」を6発搭載しています。

(アエロジャパン 志村伊織代表)
「地元の方との協力が欠かせないので、新しい技術と、今まで培ってきた(猟師の)ノウハウ・知識をあわせて、これがますます活躍できると思う」