「結婚したまま戸籍上の性別を変えたい」。当事者の訴えを大阪高裁は棄却しました。

 (みきさん(仮名))「いまから女になりたいと言っているわけではない」

 男性の体に生まれ、現在は「女性」として生活しているみきさん(仮名・50代)。妻がいますが、戸籍上の性別を女性に変えたいと願っています。

 しかし、戸籍上の性別変更には「現在結婚していないこと」が条件となっています。同性婚が認められていない日本で、みきさんが戸籍上女性になるには離婚するしかないのです。

 みきさんは去年7月、この状況を「違憲」と訴え、結婚したままの性別変更を申し立てていましたが、京都家裁は却下。これを不服として、みきさんは大阪高裁に抗告しましたが、今年9月に再び棄却されました。

 みきさんは「裁判官に伝えるために努力してきたので悔しい」とした上で、今月1日に特別抗告しました。今後は最高裁で争います。