国や県などの補助金を活用し国東市に進出した農業法人が自己破産を申請したことがわかりました。負債総額は5億円以上にのぼる見通しです。

関係者によりますと、自己破産を申請したのは国東市国東町にある奥松農園くにさきです。

民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、この法人は国東市に県外から2016年に進出した企業で大規模なハウスでトマトを生産していました。高糖度のトマトを栽培し差別化を図っていましたが、赤字決算が続いていました。

国東市役所

代理人によりますとこの法人はハウスに海水が入ってくるなどして耕作が困難だったとして、10月30日付けで大分地裁杵築支部に自己破産を申請しました。負債総額は5億4600万円にのぼる見通しです。

この会社には国や県、国東市の補助金が投入されています。国東市は11月19日の市議会全員協議会で、現状や経過を報告することにしています。