10月8日、午前8時過ぎ。無痛分娩での出産を決めていた葛城さんが、家族とともに吉田病院に来ました。

この日は、計画していた出産予定日です。
日本で行われている多くの無痛分べんは、薬で陣痛を促すやり方が一般的です。
葛城さんも診察を受けて待ちます。
およそ1時間後。麻酔科の花岡医師が陣痛を促す薬を投与したうえで、背中から麻酔薬の注入を始めました。
「お尻とか左足あったかい感じわかります?」
「わかります」
「左側が麻酔効いてきてますからね」
徐々にお腹の張りや痛みの感覚がなくなってきます。
葛城さんの麻酔が効いてきたころ、夫の哲さんは近くの公園で長女と過ごしていました。葛城さんからラインで「そろそろ産まれるかも」と連絡が来ます。
哲さん「まだ(連絡)する余裕あるみたいです」
出産が近づき、家族が分べん室に戻ってきました。
長女:「赤ちゃん早く生まれておいでー」















