夫婦2人の時が多い普段の練習。
「相手がラケットを下から打つときは、千紘が前に詰める。ラケットを立てていたら、そのまま」
「ラケットを立てていて、相手がクロスに打ったらどうする?」
「相手の体勢による…」

手話を交えながら、前衛での連続した動きを強化するなどのトレーニングに励む2人の表情は、一層引き締まっています。
千紘さんは現在育休中で、勤務先の埼玉県の特別支援学校の応援を受けて育児と競技に励んでいますが、碧ちゃんの預け先は限られるため、バックアップには千紘さんの家族も入ります。
千紘さんの妹・品田未来さんは、仕事が終わった後や休日に碧ちゃんの面倒を見ています。

「碧!って呼んでも気付かないわけですよね」
「『危ない!』って言えば、たぶん子供も反応してすぐ止まるとかってあると思うんですけど、それがないので、ちょっと目を放すのが危ないかなと」
一方で未来さんは、沼倉さん夫婦や碧ちゃんとのコミュニケーションに、「聴覚障害が理由で大きく困ることはない」と言います。














