全国で被害が相次ぐ「クマ対策」です。
高市総理は、自治体への財政支援を強化する考えを示しました。

山あいだけではなく、市街地でも連日目撃されている「クマ」。

県内での捕獲数は9月末時点で766頭に上り、すでに過去最多となっています。これに伴い自治体の負担も増えていて、むつ市では猟友会への委託費の増額や緊急銃猟に必要な備品の購入にあてるため補正予算を組むなど、財政面でも負担が増していました。

こうしたなか、12日に開かれた参議院予算委員会では、青森県選出の田名部匡代 議員が質問に立ち、高市総理に対して自治体のクマ対策への支援の強化について質しました。

高市早苗 総理
「国民のみなさまの安全安心を脅かす深刻な事態と受け止めています。政府としては、近くクマ被害対策施策パッケージを取りまとめます。補正予算も活用して、必要な施策を順次実行に移します。そのさい、猟友会への委託費・クマの捕獲に要する費用など自治体が必要とする経費の支援も拡充します」

全国でのクマによる死者は13人、けが人は209人に上っていて、人的被害の7割ほどが東北で起きています。

東北と北海道、新潟の知事らでつくる知事会議は対策事業の財源確保やハンターの担い手の確保などを盛り込んだ国への提言を13日に環境省に要望します。