■作品づくりにかかる衝撃の期間



黒柿の作品づくりにかかる期間はなんと11年以上!材料となる木材を少なくとも10年ほど乾燥させる必要があります。父の宏介さんの作品は、立方体など箱をメインとしたものが多い一方で、息子の宏信さんは、曲線美や遊び心がある作品が特徴です。


作家 吉田宏信さん「(私は)いかに材料に芝居をさせるか。表面を削ってみたり、飾りをつけてみたり、透かし彫りをしてみたりとか、いろいろなことを試しながらやっています。自由な形が作れるのであれば、そちらを目指そうと思っている」

訪れた人は、黒柿の木目を活かした匠の高い技術に目を奪われているようでした。

訪れた人「黒柿の木をよくこんなに集められますね、黒柿ってなかなか無いので凄い。目の保養をさせてもらっている。日本風や和風の良さが柱にすると出てくるので。大黒柱とかなかなかとれない。太い木が少ないから」



作家 吉田宏信さん「模様が千差万別であること、それが人間が作れないこと、それを活かすも殺すも作家の腕次第。作り手の意識が少しでも皆さんに伝われば面白い」



この作品展は、今月17日まで山形市の県芸文美術館で開かれています。