師走も半ばを迎え、宮城県石巻市では、仙台雑煮の出汁に使われる焼きハゼづくりが連日行なわれています。
焼きハゼを作っているのは、石巻市沢田の漁師、阿部喜一さん(80)です。

30年ほど前から、師走になるとこの作業を行なっていて、目の前の万石浦で獲ったハゼを串にさし、1時間近くかけて炭火でじっくりと焼き上げます。今年はおよそ5000匹をつくる予定です。

震災後、万石浦ではハゼの不漁が続いていますが、阿部さんは、体が動く限り、伝統を受け継いでいくつもりです。
阿部喜一さん:
「焼きハゼは、宮城の伝統文化ですから、大事に味わいながら食べてもらうことが一番」

焼きあがったハゼは、わらで縛ってつるされ、石巻魚市場に出荷されます。伝統の焼きハゼづくりは、12月30日ごろまで続けられます。














