従業員を守るためカスハラには毅然とした態度で臨むという桑原社長ですが、「クレーム」と「カスハラ」の線引きの難しさも指摘します。
「料理が冷めているよとかもう少し盛り付けいいのにしたらいいよとかありがたいクレームもありますので、全部のクレームがカスハラに繋がるとかそういうことではない。従業員もはなからこれはカスハラだと思うのではなくて、まずはクレームから客の話を聞いて、客の考えていることを聞き出すことからさせている」と話します。
企業や団体にカスハラ対策の講習会を開く金沢市の社会保険労務士、朴遥子さんは、カスハラは年々増えているとしたうえで、「良かれと思って言っている行為というものも結局、言い方が間違っている、その態度が行きすぎてしまっている、社会通念に照らした時にそういうふうになってしまうと言っている内容が正しいのに言いかがた悪いせいでカスタマーハラスメントに該当してしまうことがあります」警鐘を鳴らします。














