庄内地方で長く受け継がれ、長く日本人の生活を彩った漆作品の展覧会が、鶴岡市の博物館で開かれています。

日本人の生活を昔から鮮やかに彩り続けてきた「漆」。鶴岡市の致道博物館では、日常生活で使われていた身近な漆器や、今ではあまり見ることのない珍しい漆器など87点が展示されていています。



庄内地方では、昔から日常生活に使う器や武家の道具など様々なものに漆が使われていて、展示品の中には実際に庄内藩の武士が身に着けていた刀の鞘なども展示されています。



こちらは庄内の伝統工芸品の1つ「竹塗(たけぬり)」と呼ばれるものです。一見、竹から作られたもののようにも見えますが、実は木製で、1枚の木の板に漆を塗り重ねて竹の節などを表現しています。

致道博物館 文化資源調査員 相原久生さん「実際に展示にいらっしゃるお客さんが、本物の竹だと思ってご覧になっていて、竹のように見せているというと皆さんびっくりされる。それだけ竹をまるで本物のように表現している技術力の高さが素晴らしい」