諏訪地方で初の国際映画祭が始まりました。地元出身の映画プロデューサーが掲げたテーマは「ふるさとを見つめること」。映画に込めた思いは、子供たちに伝えたい「夢」です。


諏訪地域唯一の映画館・岡谷スカラ座。11月8日、信州諏訪ふるさと国際映画祭が華やかに開幕しました。

映画祭には世界34か国から250本を超える作品が集まりました。


プロデュースしたのは、地元・下諏訪町出身の映画プロデューサー・源田泰章さん。作品数だけでない達成感を感じています。

映画プロデューサー・源田泰章さん:「地域の方と一緒に作ることがまずは実現できた。スタートはやりたかったことができたのかなと思います」


2か月前、諏訪地域を舞台に、今回の映画祭の公式作品の撮影が進んでいました。
エキストラで参加したのは、50人余りの子どもたちです。

映画プロデューサー・源田泰章さん:「こういうことが地元でもできるんだぞと感じていただくことで、外に出て行っても若者たちがまた戻ってきて、信州でまた何かやりたいと思ってもらえるんじゃないかと」

完成した短編映画。タイトルは、「ドリームアンドドリーム」。世界初上映です。


大好きだったおじいちゃんを亡くして元気をなくした少年と父親の物語。息子を励まそうとする父親が、思い出の劇場で奇跡をおこすファンタジーです。

ふるさと諏訪での国際映画祭は源田さん自身のドリーム=夢でもありました。


映画プロデューサー・源田泰章さん:「地元でもできるってことが発信できたかなと思います。これを受けて皆さんも新しい夢に挑戦してもらえたら」

16日まで行われる映画祭では、SBC製作の「戦後80年戦争と対話」など長野県ゆかりの作品も含めて29本が上映されています。